5.10.2009

怠惰なカメラマン

片目が生まれつきあまり見えず、矯正もできない。

子供のころに精密検査を受けたとき、目の機能自体に問題が無かったことから「カメラには問題がないけれど、カメラマンがカメラをうまく使えていない」と言われた(らしい)。
目がカメラでカメラマンとは脳の視覚野のこと。
ピントを合わせることに興味を失ったカメラマンが私の脳にはいる、ずっとそう思ってきた。

幸い、残りの片目の視力が平均以上に良かったので、日常生活で困ることは無く、見えない目のこともなんとなく忘れていた。
左右の視力差のせいで起こる距離感の視覚と知覚のズレは、子供のころに原因と解決策を見つけていたので、もう起きることもなく、どちらかといえば目が良いということで得られる恩恵を受けていた。

最近、なぜか目の話をすることが多く、「それ、何か他のものを見るための目なんじゃない?」と言われて、腑に落ちなくもない気がした。
実感から言うと、「見なくてもいいものが見えない」に近いけれど。
そう考えると実は、見えていない方の目の恩恵も受けていたのかも知れない。
ある部分では人は努力しても無駄ということも体で知っていたし。
まぁ、以前は見えすぎた片目が邪魔したことも多かったけれど、年とともに視力が低下してきて、なんだかますます「見えて」きたような・・・。

見るって一体何なんだろう。