10.02.2011

すごくないことのすごさ

台風が上陸してきた方角を目指して短い旅に出たものの、あっさりと空は晴れ渡り、不思議なほどに静かな時間を過ごしてきた。
車で片道6時間弱という移動があまり苦にならないのは、道連れはもとより、仕事の顔をして実は「顔を見に来ただけ」という簡単な理由で会いたくなってしまう人のおかげ。
考えたら彼女には今年に入って会うのは3回目だった。
下手をしたら市内の友人より会ってる!と思うと距離ってなんなんだと不思議だ。

物理的な距離と心理的な距離はよく比較されるが、なんだかもうどうでもいい。
会いたい人に会いたいだけだ。
けどそれは最終的に一人に絞っていくような選択的な話ではなく、
経験則に基づく慎重さが求められるわけでもなく、
その瞬間、目にしたことや思いついたことやめぐってきたことにオープンになり、どれだけそれらと”対等に”付き合えるか、ということに尽きるように思う。
その中で「会いたい」という意思をも超えて「会いたい」と感じられればそうする、という自然。
ロマンチックな運命論なんかじゃなく、もしかしてこれは結構科学的な話なのかも。
科学オンチのくせに科学や数学などそのもののアイディアに惹かれるのは、
「探求」に惹かれるというだけでなく、なんらかの法則めいたもの、
もしくは少なくとも自分の意思だけではないものの存在を自分の中に感じるからなんだろうな。
そしてそれがどこか「自然」と呼応するような気がして、ひきつけられたり恐れたりする。

自然の「ただ在る」ということのすごさ。「すごくない」ということのすごさ。
などと言ってる時点で全くもって”遠い”んだよなぁと思うけど。
あぁ人間であるって面倒。
と思ったり思わなかったり・・・。