8.23.2009

鉱物

好きだと解っていながら、なぜか遠ざけ、目を背けていたものがある。
それももう限界で、やはりだんだんと近づいてきてしまった。

石だ。鉱石。

正直言って自然物の中で最も美しいと思う。
水晶や石膏など、特に透明な石には我を忘れるほど見入ってしまうし、景色も、草原や海原よりも、岩がむき出しになった絶壁や崖や巨岩に魅かれる。
数年前にハワイの溶岩を見てからは世界中の溶岩が見たくてたまらない。


ガラスも固体が常態ではないとはいえ、一種の鉱物だ。
きっと変形できる鉱物だからガラスにも触りたかったのかも。
陶土に興味が無かったのは、可塑性が私をひきつけたわけではないという証明。

そんなことを考えたか考えずか、私が手にした石はただ静かに光る。
今までも、これからも。
私なんて馬鹿馬鹿しい、といわんばかりに澄ました顔で。