台湾に初めて行ってきた。
国外に出かける、という点以外において、そこまで気乗りしていたわけではなかった旅行が、大きな発見の旅となった。
思いがけない偶然や、嬉しい再会や素敵な新しい出会いや、亡き友人の思い出や、まあつまりそのすべてに導かれ、「感極まった」状態で帰国した。
たった1週間弱だったけれど、日本への帰国に胸が張り裂けそうになった。
こんなに「日本に帰りたくない」状態になったのは、よく考えると初めてで、改めて、そこになんとかして「帰らなければ」と今は思う。
今まで訪ねて、気に入って、住んでみたいと思ったことのある国や場所はやまとあるものの、ここまで明らかに感じたことはなかった。
景色、人、食べ物、文化、言語。それぞれの場所には独特のそれらがあるけれど、そのすべてに同時に驚き、魅せられ、かつ、受け入れられたように感じたのは幸せな体験と言っていい。
それは旅行者の浮かれた視線なのかと考えてみるものの、そうであってもいい、としか思えない、それが、まさにそうである証拠だとしても。
旅行者こそが誰よりも明瞭に見る景色もあるのだから。